健康の「素朴な疑問」

膝を曲げるとポキポキなるのはなぜ? 関節症につながるリスクも

階段を上ると「ポキポキ」と…(C)PIXTA

 膝を曲げるとポキポキ音が鳴る人は関節液が圧力を受けて、関節包の中の空気が気泡を生み、その気泡がはじける音がポキポキとした音として聞こえるのではないか、というのです。

 むろん、たまに音が鳴るという人は気にする必要はありません。しかし、いままでそんな音はしなかったのに、最近急に鳴り出した、どんどんその頻度が増えている、音が大きくなっているという場合は心配です。速やかに整形外科の先生に診ていただきましょう。

 というのも、膝のポキポキ音は変形性膝関節症の発症リスクを高めるとの研究結果が存在するからです。研究したのは米国のベイラー医科大学などの研究チームで、2017年に公開されています。研究は膝のポキポキ音と変形性膝関節症の発症との関連を検討した研究です。

 研究の対象となったのは変形性膝関節症の症状のない3495人(平均年齢は61.1歳、平均の体格指数=BMI28.2)。結果は、膝のポキポキ音がまったくない人に対し、まれにある人では1.5倍、時々の人で1.8倍、頻繁にある人で2.2倍、いつもある人では3.0倍も変形性膝関節症の発症リスクが高かったそうです。

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