「クワイエット・クイッティング(Quiet Quitting)」という言葉が、TikTokでバズっています。直訳すると「静かに辞める」ですが、別に仕事自体を辞めるわけではありません。「もう必要以上に一生懸命働かない」という意味です。
みなさんも覚えがあるでしょう。上司に良いところを見せようと、言われた以上の仕事を必死でする。同僚の仕事が遅い分を助けてあげる……。そういうことを一切やめようというのです。
なぜこれが話題なのでしょうか?
今年初め、アメリカの「パンデミック大辞職時代」のトレンドについて書きました。コロナ感染のリスクが高いのに、小売やサービスの仕事の報酬が低すぎる。ずっとリモートだったのに対面に変わるのが嫌。または元々あったストレスが一気に襲いかかってきて、メンタルをやられてしまうなど、様々な理由で多くが職場を去っています。実に働く人の4割が今の仕事を辞めようと考えていると言われています。
ニューヨークからお届けします。