老親・家族 在宅での看取り方

コロナに感染した外国人観光客からオンライン診療の依頼が

写真はイメージ(C)Chaay_Tee/iStock

 先日のことです。コロナを発症した外国人観光客のオンライン診療を行いました。

 その方は、15歳の女性。夜、突然発熱し、咽頭痛もあったため、PCR検査を受けたところ、陽性と判明。保健所から医療機関の診断が必要との指示をされ、旅行会社が対応できる医療機関をネットで検索し、当診療所を見つけ、患者さんに代わってツアーコンダクターさんから連絡が来たのでした。

 さっそく私は保健所と連携を取り、療養ホテルへ移動するように要請。現在は宿泊していたホテルから、決められた療養場所に移動して過ごしています。幸いにも熱はすぐ下がり、大事には至っていないご様子です。

 その際、在宅往診の間の時間を縫って、本人とも何度かオンラインでやりとりしました。患者さんは日本語が話せないので、慣れない英語での対応となりましたが、比較的スムーズに問診することができました。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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