60歳からの健康術

性感染症編(9)高齢者は性行為なしでも性器ヘルペスを発症する場合がある

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「ヘルペスウイルスは9種類発見されていて、性器ヘルペスの原因となるのは単純ヘルペスウイルス(HSV)です。このウイルスは2種類あり、1型は唇や目、手指など上半身に感染することが多い。一方、2型は性器や肛門周辺にできることが多い。ただし、そのすみ分けは厳密ではなく、唇や目などから性器ヘルペスが発見されることも少なくありません」

 注意したいのは体に水ぶくれをつくるヘルペスはHSVだけではないこと。水痘や帯状疱疹ウイルス(VZV)も体に水ぶくれをつくる。また、HSVとVZVは水ぶくれ症状は同じで、一度感染すると体内の神経節にすみつき、感染者は一生付き合っていかなければならないのも同じだ。

「ただし、HSV2型は先述したように性器や肛門周囲に症状が出るのに対して、VZVは胸や背中、顔面、頭部に症状が出ます」

■ストレスが引き金に

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