科学が証明!ストレス解消法

同僚の顔がはっきり見えるオープンオフィスは生産性を低下させる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 働き方は、日本で働くビジネスパーソンにとって大きなテーマではないでしょうか。欧米のように有休取得率が高くないわが国は、職場の環境や、コロナ禍によって促進した在宅テレワーク環境に、自分の労働力が左右されるケースが少なくありません。 

 2020年にエンフィールが公表した、新型コロナウイルス感染症の状況下における企業の在宅勤務状況とその健康状態、仕事への集中力などのパフォーマンスに関連する調査結果では、さまざまな問題が明らかになっています。たとえば、若年層においては、集中力やモチベーションの低下が見られたそうです。

 また、コミュニケーション機会の減少で、モチベーションも減少してしまう人が世代関係なく多く、必ずしもテレワークが日本社会に功を奏しているとは言いづらい状況も浮き彫りになっています。

 たしかに、家にいるとコミュニケーションの数は限られ、ふとしたアイデアを呼び起こすような同僚との雑談の機会も失われてしまいます。オンとオフの切り替えも難しいため、集中力が持続しづらいという声も後を絶ちません。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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