新型コロナウイルスのオミクロン変異株は、他の変異株と比べて感染力が強いと考えられています。一方で、過去に流行したデルタ変異株と比べると、重症化のリスクが低く、無症状や軽症例も多いことが報告されています。
そのため、オミクロン変異株に感染しても、感染したことに気づかない人も少なくありません。
しかし、無症状の感染者がどのくらいの割合で存在するのかについて、質の高い研究データは限られていました。そんな中、オミクロン変異株への感染と、感染の自覚(認識)を調査した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルの電子版に2022年8月1日付で掲載されました。
米国カリフォルニア州で行われたこの研究では、新型コロナウイルスのオミクロン変異株に感染した210人(年齢中央値51歳、女性65%)が対象となりました。研究参加者の新型コロナウイルス感染に対する自覚については、自己申告による健康調査や診療記録などに基づき、総合的に評価されました。
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