解析の結果、感染の自覚があった人は44%(92人)に過ぎず、56%(118人)は自分が感染したことを自覚していませんでした。また、感染の自覚がなかった人のうち、10%(118人中12人)は何らかの症状を訴えていたものの、一般的な風邪や新型コロナウイルス以外の感染症が原因だと認識していました。さらに、感染を自覚しやすい人の特徴を統計解析したところ、医療従事者では、そうでない人に比べて、感染を自覚している人が2.5倍多いという結果でした。
論文著者らは「感染の自覚がないことは、地域社会においてウイルスの急速な感染拡大を引き起こす強い原因である」と結論しています。
役に立つオモシロ医学論文