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日本の老人ホームで「働く」日本の赤ちゃんがアメリカでも話題に

「赤ちゃん職員」が話題に

 日本でも話題になった、日本の老人ホームの「赤ちゃん職員募集」が、アメリカのニュースでも取り上げられています。

 ニューヨークタイムスやヴァイス・ニュースなどが紹介したのは、北九州にある老人ホーム「もやい聖友会いちょう園」。

 高齢者が暮らす施設で、乳児から3歳までの32人の赤ちゃんが働いています。仕事は入居者と一緒に施設内をお散歩したり、時にはハグしたり。1回1時間働いた報酬としておむつや粉ミルク、近くのカフェでお茶が飲めるクーポンがもらえます。

 記事では、高齢化が進む日本では、老人ホームの数が2005年から15年間で、2倍の180万軒に増えた。そんな中で画期的な試みとしてスポットライトを浴びていると伝えています。

 この企画を始めた権藤喜美恵理事長は、「昨年、生まれたばかりの孫を連れてきてみたら、入居者の顔が笑顔でいっぱいになったのを見て思いついた」と語っています。   

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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