社会との接触が少ない高齢者にとって、こうした触れ合いは寂しさを軽減するだけでなく、メンタルな病気の進行を遅らせ、血圧を下げ、死亡のリスクを下げるメリットがあるといいます。
一方、この年代の子供たちは、1日中お母さんと2人で過ごすことがほとんど。大人とのふれあいは、社会的、個人的な発達を促す効果があるそうです。
実はこうした試みは既に、アメリカをはじめ世界中で展開されています。
例えばワシントン州シアトルにある施設、プロビデンス・ラーニングセンターでは、1991年に老人ホームと保育園が同じ敷地に作られ、乳児から5歳までの子供と高齢者がふれあうイベントが、定期的に開催されています。
「世代間ケア」と呼ばれるこのアプローチを最初に行ったのは、実は日本です。1976年、東京の江戸川区に初めての施設がつくられました。プロジェクトを率いたのはShimada Masaharuさんという方。欧米の専門家の間では、先駆者として知られているようですが、なぜか日本語で検索しても出てきませんでした。
これを機会に世代間ケアの大切さが、日本や世界にもっと広まることを願っています。
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