「脳梗塞です。ご主人を呼んでください」
医師からそう言われたのは2020年5月の連休直前でした。
その前日の夕方、キッチンでコップを取ろうとして手を伸ばした瞬間、急に脚の力が抜けて床にうずくまってしまったのです。ビックリしましたが、5分もすると何事もなかったように治りました。ただ、そのことを主人に伝えようとして、「ちょっと聞いてよ。さっきさぁ」と言おうとしたら、ろれつが回りません。
でもそれも5分ぐらいで治ったので、普通に夕食を済ませ、オンライン飲み会に参加したりしていました。
一夜明けて、改めて考えるとあの症状は異常だと思い、病院を調べてまず電話をしました。症状を伝えると「ひとまず来てください」と言われ、タクシーを飛ばして行きました。それでMRI検査の結果、「ご主人を呼んでください」となったわけです。
独白 愉快な“病人”たち
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神宮エミさん(バルーンアーティスト/37歳)=もやもや病