人気医師の和田秀樹がズバリ教える「老化を遅らせる生活」

104歳を前に出版記念会見を行う日野原重明さん(2015年)/(C)共同通信社
三浦雄一郎と日野原重明の好物は?

 年をとれば、だれしも若いころより意欲が低下する。決して性格ややる気の問題ではなく、生活改善を“名目”とした粗食の影響があるというわけだ。コレステロールの低下は、別の点でも意欲ややる気を奪う方向に働くという。

「先ほど触れたようにコレステロールは性ホルモンの材料になるため、血中のコレステロールが少ないと、男性ホルモンも少なくなるのです。その中でテストステロンは性機能だけでなく、意欲にも密接に関係。その分泌が減ると、周りへの関心や集中力を失い、活動意欲が低下するため、元気もやる気もない老人になってしまうのです」

 男性ホルモンの分泌を守るためにも、肉を食べてコレステロール値をある程度キープすることが大切なのだ。プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さんは80歳を越えても500グラムのステーキを平らげ、105歳の長寿を全うした聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんも週2回は肉を食べていたという。

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