人気医師の和田秀樹がズバリ教える「老化を遅らせる生活」

104歳を前に出版記念会見を行う日野原重明さん(2015年)/(C)共同通信社

「老化を遅らせるには、さまざまな要素が必要ですが、その中でも特に重要なことは意欲だと思います。意欲があれば、いろいろなことができますから。意欲を持ち続けるのに不可欠なのが、3つあります。脳の中では前頭葉で、ほかの2つはセロトニンと性ホルモンです」

■散歩は毎日6000歩を

 後者の2つを維持するために肉を食べることを習慣にした方がいいことは説明の通り。もうひとつの要素、前頭葉を守るには?

「精神活動の中枢である前頭葉は、新しいことが好きで、同じことを繰り返すと衰えていきます。その予防に私は、週2回の“初体験”を義務化。たとえば、ランチの弁当を新しい店で買ってみたり、歩いたことがない道を散歩したり。庭いじりが趣味なら、育てたことのない草花や野菜を植えるのもいい。そんな“小さな初体験”で十分で、とにかく“初体験”を続けること。もうひとつは、毎日の散歩です。適度な有酸素運動によって、前頭葉の萎縮が食い止められることが報告されています」

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