10月も末になると朝晩の冷え込みも強まり、風邪が気になる季節。なんだか寒けがして、風邪のひきはじめかもしれない……というときは早めに対処することが大切です。
シニアは加齢によって免疫力が低下しているため、風邪をひきやすい傾向があります。しかも、一度風邪をひくと、なかなか治りにくくなります。また、呼吸器機能も衰えているため、喉の奥や気管支にウイルスが到達しやすく、せきや痰がひどくなりがち。そのまま風邪をこじらせて体力を消耗すると、気管支炎や肺炎といった合併症を引き起こし、重症化するリスクも高いのです。
たかが風邪と思わずに、症状を自覚したらすぐに対策をとって、悪化を防ぎましょう。
中医学では風邪にはタイプがあり、大きくは「冷え風邪」と「熱風邪」に分かれるとしています。体がゾクゾクして寒けがする風邪は冷え風邪。「風寒タイプ」といわれるものです。体の節々が痛い、だるい、肩や首など体がこわばるといった症状も見られます。
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