五十肩を徹底解剖する

肩痛対策ストレッチ 伸ばされ突っ張る痛みがあれば効いている証拠

写真①(C)日刊ゲンダイ

 今回は病院のリハビリ室で実際に教えている簡単なストレッチを取り上げます。

 実際にやる前に知って欲しいのは、ストレッチには好ましい痛みとそうでない痛みがあるということです。

「伸ばされ突っ張るような痛み」なら、好ましい痛み。これは、硬くなったところをストレッチし柔らかくするときに出る痛みで、効果的なストレッチができている証拠です。そのほかの痛みを感じる場合は、ストレッチを続けず、正しいやり方を整形外科医や理学療法士に指導してもらってください。

 では、早速やり方を紹介しましょう。【B】と【D】は左右交互に行ってください。

【A】両手をお尻のところで組み、腰から背中に沿って上げていきます。両手が上がりきったところで、肩甲骨の内側をくっつけるように胸を張ります。

【B】写真①のように左手で右肘をつかみ、上側に引っ張ります。さらに上体を左側に倒し体の側面の伸びを感じます。

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安井謙二

安井謙二

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

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