サッカーや柔道など、体が接触する運動でしばしば見られる頭部打撲に伴う脳震盪。先日もサッカーの日本代表選手が対戦相手と接触し、脳震盪で戦線離脱したのは記憶に新しいところだ。
オーストラリアのデータによると、報告された脳震盪は、2002年から2011年までで60%以上増えていて、スポーツイベントによる入院が4500件を超えている。ところが、多くの脳震盪は患者本人が重症だと気がついていない場合が少なくないという。
一般的に脳震盪の症状は一時的な頭痛、耳鳴り、吐き気、嘔吐、疲労や眠気、それに記憶障害。記憶障害はその原因となる事象を忘れてしまう逆行性健忘を伴う。
多くは6時間未満で回復し、画像には神経的な異常は見られない。そのため、後遺症を引きずることもあるという。とくに気をつけたいのが目の異常だ。自由が丘清澤眼科の清澤源弘院長が言う。
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