五十肩を徹底解剖する

肩痛改善のために良い姿勢を保って楽に座るコツは「タオル」と「浅く」

タオルをお尻の後ろ半分に挟んで浅く座る(提供写真)

 では、試しにタオルを折りたたみ、お尻の後ろ半分に挟んで座ってみてください。自然と骨盤が立った姿勢になりませんか? 背筋が伸び、下腹部に軽く力が入り、肩まわりの緊張が抜けた感じが実感できるはずです。骨盤が立てば、お尻から首まで一直線に伸びて肩の負担が減り、五十肩の予防も期待できます。

 お尻に挟むものがなければ、もっと簡単な方法があります。浅く腰掛け、お尻の位置を膝の位置より上にするのです。これで姿勢は自然と整います。

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安井謙二

安井謙二

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

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