がんと向き合い生きていく

病理学教授の講義は命の尊さと医師のあり方を教えてくれた

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

お釈迦さんは四つ足を食わない。
乳の中に細菌のあるのを知らぬ。
人間に近い、サルを可愛がるか、ごまをする犬を可愛がるか、どこで区切りをつけても分からぬ。せめて人間間で仲良くしよう。
しかし、他の生物を殺している↓感謝。
人間を生み出したもの→感謝。
感謝して生きていけばこころ楽しい。

・人としての自愛他愛を善となし
植物を愛し、鳥を愛し→食べて、生きて→感謝で我慢してもらう。
以って、千慮万行の基となせば、平和、幸福、理想創造への道は、自ら開かれんものと信ず。
是、吾が生きるの源なり。
昔は病さえ治せばよかった だんだん弱い人もたすけて、一緒に生きようとなった。
医者→人間愛に生きないと社会からの期待に背く。人の幸福を 自分、他人願う。
医学は治療学ではなく、人間学である。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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