ですから、手術を決断する前の段階で、担当医に「MICSを執刀している外科医は何人くらいいるのか」「1人の外科医が年間で何件くらい手術をしているのか」といった質問をして、数字を把握しておくことが大切です。
また、最初の診断があったクリニックから紹介された医療機関に行き、なんとなく説明を受けて手術をするというパターンは避けてください。患者さん側が該当する症例を十分に調べたうえで、自分がいいと思う病院をいくつかピックアップし、上から順番に説明を聞いて納得したところで手術を受けるというのが一番の近道といえるでしょう。大切なセカンドオピニオンの権利を使うことで、自ら安全な治療の方向性を見つけることができるのです。
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上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」