知っておきたい睡眠知識

「良質な睡眠を得るための食べ方」時間栄養学の第一人者・柴田重信氏が語る

写真はイメージ(C)RyanKing999/iStock

「その通りです。健康に役立つ食・栄養については、量、質、場所、誰と、などに注目されて研究されてきましたが、『いつ』の要素が欠けていました。しかし、同じ食べ物を食べても朝と夕、平日と週末といった、食・栄養を取るタイミングによって、食が体に果たす役割が変わります。たとえば、ヒトには早起きが得意な朝型、夜更かししても眠くならない夜型、どちらでもない中間型があります。それも時計遺伝子が関係していて、食事の時間や内容によってタイプを変えられることがあります。つまり、朝食、昼食、夕食、おやつといった食行動と、それによって引き起こされる体内の時間帯別の反応との関係を明らかにする学問が時間栄養学なのです。それは睡眠にも大きく関わっています」

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