知っておきたい睡眠知識

「良質な睡眠を得るための食べ方」時間栄養学の第一人者・柴田重信氏が語る

柴田重信教授(C)日刊ゲンダイ

「シジミに豊富に含まれるオルニチンは一般的には疲労回復や二日酔いに良いといわれますが、高齢者のような極端な朝型の人の睡眠改善に効果的です。マウスの実験では肝臓の時計遺伝子に作用する可能性があり、メラトニンの分泌リズムが遅れることがわかっています。つまり、体内時計が夜型化するわけです。ですから、夕食時にシジミを取ると就寝時間を遅らせられる可能性があります」

 ──おやつは食べてもいいですか?

「昼食と遅い夕食の間に間食を取ると、夕食の血糖値にどのような影響が出るかを調べたことがあります。結果は、夜型で痩せ気味で夜の食事で高血糖になりやすいタイプの人は食物繊維の多いおやつを取ると、夜の高血糖を予防できる可能性が高いことがわかりました。血糖が高いと良い睡眠を得られません。そのことを考えれば、上記のタイプの人はおやつを選んで食べるのはいいかもしれません」

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