五十肩を徹底解剖する

トレーニングしているのに肩が痛い人におすすめのストレッチ

(提供写真)

 まず、ストレッチをする側の肩を下にして横になります。腕を顔の前に置き、肘を90度に曲げます。そして肘を支点にして腕を下に30秒間倒します。肩後面が伸びている感じがあれば、正しくストレッチできています。胴体が床に垂直になるようしっかり真横になり、肩甲骨を固定して行うことがポイントです。体が外側に開くと、うまくストレッチできません。

 ストレッチは連続して3~5回、軽い張りが生じるところを目安に行います。保持中に張りが悪化するなら、張りが一定になるところまで緩めます。心地よい痛みの範囲でも十分な効果が期待できます。なお、ストレッチはトレーニングとは別に、毎日行うことが望ましいです。

 本稿は、蓮田病院理学療法士・宮崎忍先生からご指導いただきました。

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安井謙二

安井謙二

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

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