哲学者の中村元が翻訳した「法句経」にこんな言葉があります。
「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。『われらは、この世において死ぬはずのものである』と覚悟をしよう。--このことわりを他の人々は知っていない。しかし、人々がこのことわりを知れば、争いはしずまる」
戦争を起こしている一人の為政者の怨みが、たくさんの人の命を奪っていると思います。「慈しみ」の対極にあるのが、「怨み」なのでしょうか。
がんと向き合い生きていく