冬の一番の健康法は暖かい部屋で過ごすこと「室温18度以下」は要注意と医師アドバイス

窓用の断熱シートを使うのも有効

■床近くの温度にも注目

 では現在、高断熱ではない住宅に住んでいる人はどうすればいいのか?

「一番は断熱で気密性の高い家に住むことですが、すぐには無理です。まずは長く過ごす居間と寝室、それに心疾患などを発症しやすいトイレとお風呂を暖めることです。最初に行いたいのは窓対策です」

 冬場に室内から熱が外に逃げる割合は外壁15%、床7%、屋根5%に比べ、開口部が58%といわれる。窓からの冷気侵入を防ぐことは冬場の健康には重要だ。

「仮に部屋の中を暖めても『コールドドラフト現象』といって、室内の空気が冷たい窓ガラスで冷やされ部屋の下に広がり、暖気が上に逃げるという空気の流れができて、足元が常に寒いという現象が起きます。これを防ぐためには窓そのものを工事して二重、三重のものに替える、いまの窓の内側に新たな窓を設置する、暖房器具を窓際に置く、厚手のカーテンを床まで垂らすなどの方法があります」

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