健康に良い冬場の着こなし方 「快適環境生理学」の大学名誉教授が指南

外出時は首回りを露出しないことが大事(C)日刊ゲンダイ

 重ね着は空気の層を幾重にもつくり、暖められた空気を逃がさないという意味で重要だ。ただし、オーバーサイズの衣類だと衣服と衣服の空間が大きくなり過ぎて空気の対流が起きて熱が逃げてしまう。

 しかし空気層がつぶれてしまうほど密着する重ね着では、せっかくの保温性が失われてしまう。大切なことは、重ね着ではできるだけ動かない空気層が重なるサイズの衣類を身に着けることだ。下着はどうか。

「人は不感蒸散といって自覚のないまま1日数百ミリリットルの水分を皮膚から蒸発させています。皮膚から蒸発する水分を吸収して熱に変える機能を備えた吸湿発熱タイプの下着を使うのもいいかもしれません」

 ただし、人によっては皮膚が乾燥してかゆみが出ることもあるからその場合は注意したい。

 低体温を回避し、寒暖差をなくせば冬場の健康は保たれる。平田名誉教授の着こなし方をマスターすれば、あなたもこの冬を元気に過ごせるはずだ。

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