認知症を予防する補聴器のすべて

どんな場面でどう聞こえるようになりたいか 具体的にイメージして言語化する

どんな場面で使うかをイメージして選ぶ(C)PIXTA

①静かな所で、家族や友人と1対1で向かいあって会話する時、聞き取れる②家の外のあまりうるさくないところで会話する時、聞き取れる③買い物やレストランで店の人と話す時、聞き取れる④うしろから近づいてくる車の音が聞こえる⑤電子レンジの「チン」という音など、小さな電子音が聞こえる⑥うしろから呼びかけられた時、聞こえる⑦人ごみの中での会話が聞き取れる⑧4、5人の集まりで、話が聞き取れる⑨小声で話された時、聞き取れる⑩テレビドラマを周りの人々がちょうどよい大きさで聞いている時、聞き取れる。

 補聴器をつける前と、つけて補聴器に慣れた頃とで同じ質問に答えてもらいます。以上の質問はどれも分かりやすく、補聴器をつけているときの主観的な評価を得ることができます。自分に合った補聴器は必ず見つかるはずです。そして自分で選んだ気に入ったものなら毎日身につけられるはず。選ぶ楽しさは補聴器を体の一部のように使いこなす第一歩なのです。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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