東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学における頻尿対策は? 3つのタイプに分けて考える

写真はイメージ(C)PIXTA

 頻尿とは尿が近い、尿の回数が多い状態を指します。一般的に朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上、または夜間に2回以上トイレに行く場合は頻尿となります。

 その患者の症状と所見に合わせて治療法を決める東洋医学では、頻尿の原因もその人の体調や体質の状態により起こると考え、タイプを3つに分けています。

 まずは「元気がない人のタイプ」。尿を体にためておく力として「気の固摂作用」があるのですが、「気」が不足して固摂作用を発揮できないために、頻尿の症状が出ます。

 対処するツボとして、ちょうどへその真上にある神闕があります。このツボをカイロやおきゅうにより温めるといいでしょう。

 次に「高齢者に多いタイプ」。尿が出にくく漏れやすいといった症状を伴う一方で、夜間に何度もトイレに行きたくなり、手足や下半身が冷え足腰も重だるいのが特徴です。

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渡邊靖弘

渡邊靖弘

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員、日本伝統鍼灸学会理事、和ら会会員、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師。

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