正月が近くなると、大学病院から、まだ1度も治療されていない若い急性白血病の患者も紹介されてきました。大学にはたくさんのスタッフがいるはずなのに、正月休みになると「診療できない」と言われるのです。
急性白血病の患者が入院すると、すぐに患者を診察し、検査室で血液と骨髄像を顕微鏡観察し、病気を確認します。そして、本人と家族への説明を行います。その後、病院の輸血科を通して、日本赤十字社へ正月中の輸血の供給、特に血小板輸血のいただける本数を確認して依頼します。
正月は退院する方もいらっしゃるので、ベッドや病室のやりくりでの苦労はさほどありませんでした。しかし、新しく入られた急性白血病の患者は暮れも正月もなく、がんばって病気を克服するしかありません。
■入院患者の外泊希望を個々に検討
がんと向き合い生きていく