健康長寿のカギは腎臓にあり

腎臓エコー検査は腎機能低下や尿タンパクが出ているときに行う

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 今回お話しするのは「腎臓エコー」。健康診断で腎機能低下や尿タンパクが出ているとなったときに行う検査です。

 健診では「腹部エコー」も行いますが、こちらは腎臓を含む腹部の臓器にがんがないかをチェックすることが主目的です。

 一方、腎機能が低下している場合は、原因を調べるために腎臓の形や必要に応じて腎臓に向かう動脈の状態、血流量をチェックします。具体的には、下記の内容を調べます。

【腎臓の大きさの異常と左右差の有無】

 腎臓は一般的に、機能が低下すると小さくなっていきます。動脈硬化による腎障害などの場合は、特に小さくなりやすく、腎臓の表面がボコボコしてきます。「糖尿病性腎症」「肥満関連の腎症」などが原因で機能低下している場合には大きくなっていきます。

【腎臓の腫れ】

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森維久郎

森維久郎

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

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