科学が証明!ストレス解消法

誘惑やミスを回避する「イフ・ゼン・プランニング」

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 迷ってしまったり、うまく物事が進まなかったりするときは、あらかじめパターンを決めてしまうと有効です。ケアレスミスが命のやりとりに直結する病院では、手術前後のメスなどの器具をダブル/トリプルでチェックすることを絶対のルールにしています。

 また、むしゃくしゃして暴飲暴食をしたくなる、ストレスがたまりすぎて散財したくなる……こうした誘惑に負けてしまいそうなときも、自分の中でパターンをつくっておくといいでしょう。

 そこでお勧めしたいのが、「イフ・ゼン・プランニング」と呼ばれるセルフコントロール術です。これは、「もし(if)◯◯が起きたら、そのときは(then)××する」というルールをあらかじめ決めておくというものです。

 たとえば、もしストレスがたまってカロリーの高い甘いものを食べたい!(if)となったら、その場でスクワットを10回しないといけない(then)と決める。もしイライラしてたばこを吸ってしまう(if)と感じたら、コップ1杯の水を一気飲みすることでブレーキをかける(then)。こんなあらがい難い誘惑に直面したときは、クールダウンさせるための台本をあらかじめ用意する──。それが「イフ・ゼン・プランニング」です。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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