科学が証明!ストレス解消法

「お酒を飲むと人格が変わる」は間違っている はたから見れば変化なし

飲みすぎには注意が必要だけど…(写真はイメージ)

 その結果、多少「外向性」が増加した程度で、他の4つの因子においてはあまり変化が見られなかったそうです。自己申告では誠実さや協調性が低下すると報告していた被験者でさえ、はたから見れば実際にはさほど変化はなく、飲む前と飲んだ後では「ほとんど同じ」ということがわかったのです。

 私たちは、アルコール摂取によって自分のキャラクターが変わると思いがちです。しかし他人から見れば、そんなに変わらないのです(泥酔状態になればキャラクターは変わるでしょうが、そんな飲み方は、そもそも論外です!)。「私はお酒を飲むと〇〇になるから」は、案外、あてにならないということも覚えておきましょう。


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堀田秀吾著(日刊現代・講談社 900円)

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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