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フードテックに見た未来への希望 テクノロジーの祭典CESレポート

CES2023でサムスン電子のブースに並ぶ参加者(C)ロイター

 毎年ラスベガスで開催されるテクノロジーの祭典CES。EV(電気自動車)から家電、メタバースまで、華やかな最新のイノベーションに注目が集まる中、ヘルステック、フードテックといった、私たちの生活に密着したイノベーションが、大きな注目を浴びました。

 今回も筆者の取材を元にレポート、分析します。

 前回お伝えした通り、2023年のCES全体を貫くテーマは「ヒューマン・セキュリティ・フォー・オール(全ての人の安全)」。災害、貧困、病気、不景気など人類が直面する問題を、テクノロジーで解決、世界の人の人権を守っていこうという、気合いの入ったメッセージです。

 その動きは大企業のメディア向けプレゼンにも反映されました。

 Samsungは、環境保護のパイオニア企業パタゴニアとのコラボで開発した、環境へのマイクロプラスチック放出を減らす洗濯機を発表。パナソニックは、髭剃りなどパーソナルケア商品のリサイクルプログラムの開始を宣言。サステナビリティを強く打ち出す動きが目立ちました。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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