寒い冬の朝の頭痛には想像以上の血圧上昇の恐れあり…頭痛治療専門医が警鐘

雪が降る中、福岡・天神の繁華街を歩く人たち(C)共同通信社

 最近、朝に頭痛がひどい。そんな場合、血圧が想像以上に上昇し、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなっている可能性がある。東京女子医大病院脳神経センター頭痛外来客員教授の清水俊彦医師(日本頭痛学会認定専門医)に話を聞いた。

 高血圧と言われたことがない人も、油断は禁物だ。血圧は変動するため、知らないうちに血圧が上昇していたということが起こりうるからだ。

 血圧変動にはストレス、加齢などさまざまな要因が関係するが、いま注意すべきなのは、まず「冬の寒さ」。

「一年のうちで最も寒いシーズンである1月、2月は、手足の末梢血管が寒さで収縮するため、体内の大きな動脈の血液循環量が増加し、通常より収縮期血圧が10~20(㎜/Hg)ほど上昇しがちになります。さらに、年末年始の宴会やお節料理などは塩分が多く、それも冬に血圧が高くなる要因になります」

1 / 4 ページ

関連記事