がんと向き合い生きていく

4年ぶりに受けた大腸内視鏡検査の結果にホッとして力が抜けた

(C)日刊ゲンダイ

 胃や腸の症状は心の状態が関係するとよく言われます。「学校に行きたくない」「仕事に行きたくない」といった思いがあると急に腹が痛くなるなどは、いわゆる心身症の始まりかもしれません。

 どうしたことか、定期的な通勤がなくなったためか、この1カ月、朝の排便がすっきりしません。弱い下剤を飲んでみても同じです。左下腹部が時々痛み、時にはむかむかするのは、下剤のためかどうか分かりません。

 もともと神経質な私は、食欲や便通などお腹の症状には敏感です。あれこれ考えてみると、3カ月前に尻もちをついて、腰を痛めてからのような気もします。この時はCT検査を行って、腹部には腫瘍はなく問題ないとされましたが、腸の中までは分かりません。

 手帳を見ると、3年9カ月前に胃と大腸の内視鏡検査を行っていて、その時は問題ありませんでした。下腹部痛は強くなったりはしませんが、病院で詳しく診ていただくことにしました。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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