がんと向き合い生きていく

4年ぶりに受けた大腸内視鏡検査の結果にホッとして力が抜けた

(C)日刊ゲンダイ

 お尻の開く検査着に着替えて、検査となりました。

「腫瘍などなにもありませんよ」「便通を良くする薬を処方しましょう」 担当の消化器医のやさしい声に助けられました。緊張した体の力が抜けるのが分かります。

 12年前、私は某病院で冠動脈バイパス手術を受け、その後も冠動脈にステントを入れていただき、おかげで生きていられています。神様は、今回も「もう少し生きていてもよい」と考えてくださったのかもしれません。

 テレビや新聞の報道では、戦争で、コロナでたくさんの方が亡くなっています。みなさんに感謝し、生きていて、何か貢献できることをまた考えよう。そう思いました。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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