科学が証明!ストレス解消法

松・竹・梅の「竹」をつい選んでしまう理由とは?

写真はイメージ(C)iStock

 人間は、クオリティー(性能や品質)とリーズナブルという2つの異なる選択肢AとBがあった場合、「Aの方がハイスペックで便利だな」と考える半面、「でもBは、値段が手頃だしな」と、往々にして悩んでしまいます。そこに、A以上に高い性能と値段を誇るCを選択肢として加えると、意図的にAの魅力を増やすことができるため、Aを選ぶ可能性が増える(あるいは、B以上に価格が安く性能も劣るDを入れると、Bを選ぶ可能性が増す)というわけです。

 真ん中が最もストレスを感じない選択肢である一方で、お店側の手玉に取られている可能性もある……かも。「3つの選択肢がある」という状況は、こうした人間の心理作用が働いてしまうため、自分の直感を信じた方がいいかもしれませんよ。


◆本コラム待望の書籍化!
『不安』があなたを強くする 逆説のストレス対処法
堀田秀吾著(日刊現代・講談社 900円)

3 / 3 ページ

堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

関連記事