今回は「腎臓リハビリテーション」についてお話ししたいと思います。
腎臓リハビリテーションは、運動、食事、精神面などを包括して、慢性腎臓病(CKD)の患者さんをサポートするプログラムのこと。公式な学会があり、腎保護の可能性が期待できるとして、いま注目されている取り組みです。
現在、透析になる前の患者さんに対して腎臓リハビリテーションが行われているクリニックは珍しいです。
かつて、慢性腎臓病の患者さんには「運動を控えましょう」という指導がされていました。ところがここ10年でそれが変わり、いまは「慢性腎臓病の方も適度な運動をしましょう」と医師が推奨するようになっています。
慢性腎臓病の患者さんが適度な運動をしたところ、腎保護や生命予後、QOLの面でいい結果が出たというデータが蓄積された。そのため、そのような指導に変わってきたということなんですね。
健康長寿のカギは腎臓にあり