独白 愉快な“病人”たち

心当たりは大ありでした…ギタリストの山下拓実さんバセドー病を語る

山下拓実さん(C)日刊ゲンダイ

 ただ、やると決めたら徹底的にやる性格なので、やりすぎちゃったようです。集団で走るのではなく、ネットで情報を共有しあって個々で走るのですけど、病気がわかるまでの540日間、1日も休まず毎日10キロ走っていました。しかも50分以内で走るルールがあるので常にフルスピード。ハーフマラソン並みの距離を走ることも度々ありました。天気なんて関係ありません。嵐だろうが、炎天下だろうがお構いなし。ツアー中、北海道の雪の中でも走りました。なんと、函館フルマラソンに参加したこともあります。

 そのうえ、週4日ジムに通い、グルテンフリーにはまって食事制限もプラス。股関節が痛くなったときは、ゴッドハンドと呼ばれるスポーツトレーナーに鍼を打ってもらってまで走りましたから、どうかしてますよね(笑)。0か100かに振り切ってしまう極端なところがあって、ものすごく健康オタクになったのに、結果として病気になっちゃった(笑)。たぶん心が強くなりすぎて、体が悲鳴を上げていることに気づかなくて自律神経がやられちゃったんです。

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