科学が証明!ストレス解消法

物事を先延ばしにしてしまうのは遺伝的要因が関係している

写真はイメージ

 なぜ人間は、物事を先延ばしにしてしまう傾向にあるのでしょうか? それは人間が変化を嫌う生き物である──ということが要因のひとつとして挙げられます。

 皆さんの中にも、独自の「やる気」注入法を用意し、なるべく自ら動き出せるように工夫しているという方は少なくないと思います。一方で、いろいろと試してみたものの、「やっぱり面倒な気持ちが勝ってしまいダラダラしてしまう」と、頭を悩ませている人も多いはずです。

 実は、「先延ばしグセは遺伝子が関係している」ともいわれており、コロラド大学のグスタフソンらは次のような実験(2014年)を行っています。

 まず、双子のペアを被験者に、彼らがどれだけ先延ばしするかについて調べたそうです。たとえば、「明日まで仕事を延期してしまう頻度」や、「定期的に締め切りが迫るまで仕事を始められないか」などの質問を設け、答えてもらいました。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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