科学が証明!ストレス解消法

グループで歌う合唱も1人カラオケも幸せホルモンを増加させる

休業を余儀なくされたところも…(C)日刊ゲンダイ

 もちろん、「みんなで歌うのは苦手」という方もいるでしょう。1人で歌っても効果はありますからご安心を。王立音楽大学のファンコートらの研究(2015年)では、「(610人の)観客あり」と「観客なし」の状態で被験者に歌ってもらい、それぞれにおいて唾液採取と質問紙によってストレスの数値を測るという実験を行っています。

 その結果、「観客あり」の場合にはストレスホルモンのコルチゾールなどの値や不安感が上昇し、「観客なし」の場合には逆にそれらが下がるということがわかりました。大勢の客の前で歌うことに抵抗があるという人は、逆に1人で思い切り歌うと◎。

 最近は、1人カラオケに行く人も増えていますが、理にかなった非常に効果的なストレス解消法と言えるわけです。“ライブでアライブ”することこそ、よりハッピーな人生を送るために欠かせないアクションなんですね。 

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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