生きるための「土台」ともいえる脾の働きが低下すると、疲れやすい、だるいといった症状が現れやすくなります。そして、睡眠時間に関係なく眠気が引き起こされがち。とくに食後に強く出てたまらない傾向があります。
また、春はとくに気のエネルギーが躍動する季節。気が不足していると、体が対応できずに眠気が強まり、まさに「春眠暁を覚えず」状態になりやすいのです。新しい季節を快適に過ごすためにも、食養生を心がけましょう。
改善のためには脾の働きを高めて、気を速やかに補う食材を取り入れることが大切です。おすすめはサツマイモ。脾を強めて、気をしっかりとチャージする優れた働きがあります。
サツマイモは中国では古来、滋養強壮によく生命力を養う「最高のご長寿食材」とされています。虚弱体質の人はぜひ、コンスタントに食べていただきたい食材です。便秘の改善にも役立ちます。また、サツマイモの皮には血行を促進する効果もあるので、可能なときは皮ごと食べるのがおすすめです。
健康長寿に役立つ高齢薬膳