科学が証明!ストレス解消法

オシッコを我慢すると判断力が上がり自制心が強くなる

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 ウソをつくとは、自分の中で自動化しているものを変えるということでもあるのです。ですから、尿意でウソがバレづらくなると、なかなか言い切れないでしょう。

 その一方で、2011年にイグ・ノーベル賞を受賞したトゥウェンテ大学の論文に、「尿意を我慢すると判断力が上がり、自制心が強くなる」というものがあります。

 この論文によれば、尿意を我慢していることから、無駄な動きをしない=脳が体に抑制の指令を送り、非効率的な行動をしないように自制心が高まると指摘しています。  この実験では、我慢している人とそうでない人に言葉を投げかけ、その言葉から想像する色を答えてもらったり、衝動的な金銭上の意思決定に対する抵抗力などを調べたりしたそうです。その結果、一定以上の不快感を超えなければ、尿意を我慢すると判断力がより上がると結論付けたといいます。ですが、それを求めるがあまり万が一、漏らしてしまったら……。無理に我慢せず、スッキリさせたほうがいいと思うのは、私だけでしょうか?

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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