時間栄養学と旬の食材

【カツオ】豊富なDHAとEPAが血管を強くしなやかにする

カツオは貧血予防にも

 タンパク質もDHA、EPAも、どちらも朝食に取り入れることで朝から活動できる体づくりに効果的なことがわかっています。魚の消費量が多い人(EPAを1日2.5グラム摂取)と、魚の消費量の少ない人(EPAを1日0.9グラム摂取)を比較した実験では、魚の消費量が多い人の方が血液をサラサラにしやすい体質であったことが報告されています。魚を含む朝食をメインに食べている子供たちの方が朝食の栄養素バランスがよく、朝型傾向であるとの報告もあるので、ぜひ朝ごはんに取り入れてみるのもいいですね。

 そのほかにも、カツオ由来のタンパク質に抗酸化作用があることもわかっていますし、肝機能を向上させるタウリンと呼ばれるアミノ酸も含まれます。タウリンの摂取が多い人ほど、血中コレステロールや肥満度を示すBMIの値が低かったという報告もあります。ダイエット中の方にもおすすめです。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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