医療未来学者が語る 5大国民病のこれから

糖尿病は生活習慣病から遺伝子病へ 診療と治療は今後どう変わるのか

ウエアラブル計測機器が切り札に(写真はイメージ)

「最先端の技術には、今はまだ測定値の信頼性に欠ける部分があるため、正式な医療機器とは認められていません。しかし、いずれは従来通り血液採取で得られた血糖値のビッグデータとそれぞれの測定器の数値との相関を調べることで、より正確な数値が得られるようになるはずです。そうなれば、穿刺の痛みなどに苦しむことなく、正確な血糖値を知ることができ、自分自身で生活を改めることができるようになります」

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奥真也

奥真也

1962年大阪生まれ。東大医学部卒業後、フランス留学を経て埼玉医科大学総合医療センター放射線科准教授、会津大学教授などを務める。その後、製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器メーカーに勤務。著書に中高生向けの「未来の医療で働くあなたへ」(河出書房新社)、「人は死ねない」(晶文社)など。

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