「ネフローゼ症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
腎臓の病気の一種で、一時的に尿の中に大量のタンパクが出てしまう状態をいいます。名前が印象的なせいか、ドラマで見たり、小説で読んだりして覚える人が多いようで、「ネフローゼ症候群とはどんな病気ですか」と質問されることもたまにあります。
ネフローゼ症候群は、通常の何十倍もの量のタンパクが尿から排出されてしまう状態。そのせいで、血液中のタンパクが減少し、低タンパク血症になり、体にむくみが現れます。
むくみというと一般的には足を連想しがちですが、ネフローゼ症候群となった場合は、足だけではなく顔や目の周りまでむくんでしまうことが多い。ほかに、体のだるさや重さを感じることもあり、息苦しさや腹痛などを訴える患者さんも。男性の場合は陰嚢に水がたまることもあります。
健康長寿のカギは腎臓にあり