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世界の男性の男性器が30年で24%長くなった謎 学術誌で報告

急速に進んでいる肥満が第二次性徴を早めているという説も…(C)iStock

 過去30年で世界の男性の男性器が24%長くなった、という調査結果が発表されています。しかも「これは決して良いことではないかもしれない」という研究者のコメントも出され、驚きを与えています。

 これは学術誌「ワールド・ジャーナル・オブ・メンズ・ヘルス」で発表されたものです。スタンフォード大学のマイケル・アイゼンバーグ教授のグループが、1942年から2021年までの75件の研究から、5万6000人のデータを分析した結果、過去29年間に男性器が24%長くなったことがわかったとのことです。

 ところが他の最新の研究によると、男性の精子の数は2000年以降毎年2.6%ずつ減り続けています。また男性ホルモン(テストステロン)の量も下降しているというデータもあります。

 では一体なぜ生殖器だけが長くなったのか?  

 アイゼンバーグ教授は、現代の子どもたちの思春期が早まっているからではないかと推測しています。アメリカで第二次性徴が始まる思春期は、女子10〜12歳、男子11〜13歳で起こるとされています。この年齢は過去100年間で約6年も縮まりました。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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