むろん、患者さんの状態により運動を勧められないこともありますが、かつては「慢性腎臓病の患者は運動してはいけない」と言われていたものが、近年流れが変わってきたということも、ぜひ多くの人に知っていただきたいと思っております。
「慢性腎臓病だけど、人工透析は必要ないらしいから安心した」と考えるのではなく、「慢性腎臓病になった。人工透析を予防するためにこれからやれることをやっていこう」という考え方が世間に広く浸透してほしい。それが私の願いでもあり、使命でもあると思っています。
この連載は今回で終了となりますが、「慢性腎臓病」についての理解がより深まることを心から願っています。 (おわり)
健康長寿のカギは腎臓にあり