新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの人がテレビ番組から感染情報を得ていたことが報告されています。日本では、ニュース番組だけでなく、ワイドショーでも新型コロナウイルスに関する情報が取り上げられました。
一方、ワイドショーでは医療の専門家ではないコメンテーターやキャスターによって議論が行われることも多く、感染症に対する恐怖や不安を過度にあおっている可能性も指摘されていました。そのようななか、「プロスワン」という科学誌に、新型コロナウイルス感染症に関する情報源と感染予防行動の関連性を検討した研究論文が、2023年4月11日付で掲載されました。
この研究では、20年に実施された「日本における新型コロナウイルス感染症問題による社会・健康格差評価研究」の登録者から、2万5482人分のデータが解析されています。新型コロナウイルス感染症に関して、信頼できると評価された情報源と、感染に対する予防行動(手指衛生やマスク着用など)や、予防行動を行わない他者に対して注意を促す行動との関連性が解析されました。
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