時間栄養学と旬の食材

【ウニ】妊活・妊娠中の女性に欠かせない「葉酸」が豊富

ウニの旬はほぼ通年

 海鮮の高級食材といえばウニを挙げる方も少なくないでしょう。漢字で書くと「海胆」「海栗」「雲丹」の3種類。栗のような外見から生のウニを「海栗」、生のウニを取り出した身の部分を「海胆」、食品として加工されたウニが赤色の雲のように見えることから「赤い」という意味を持つ丹の字を当ててつけられた「雲丹」。それぞれ状態の違いで漢字も変わってきて面白いですね。

 夏が旬のイメージもありますが、バフンウニは6~8月、ムラサキウニは7~8月、エゾバフンウニやシラヒゲウニは9~11月ごろで、さらに産地やエリアによっても収穫月が変わります。たとえば北海道の場合、襟裳1~3月、羅臼2~5月、雄武4~6月、枝幸5~7月……と、ウニの旬はほぼ通年と言ってもよいでしょう。

 私たちが食べているウニの身は実は生殖巣。雄のウニであれば精巣、雌のウニであれば卵巣を食べることになりますが、たいていのウニは雌雄の差を見分けることはとても難しいので、どちらを食べているかはわからないそうです。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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