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どっちの治療がいい?そんな時は躊躇せずセカンドオピニオンを

治療選択に迷いがあるなら…

 積極的にセカンドオピニオンを受けて、最終的に、主治医の提案した治療を快諾。主治医と患者さんの関係が良好になった例を2つお話しします。

 1つ目は、私が肩の肩腱板修復手術をお勧めした患者さんです。

 手術が必要な理由、手術の長所・短所などの話をしました。私は手術治療を受けるのが完治のためにベストであると判断しましたが、患者さんは「どうしても手術は受けたくない」と言います。

 そこで私は近場の医療機関でセカンドオピニオンを受けることをお勧めしました。結果的には、セカンドオピニオン先の医師も、手術加療がベストとのこと。患者さんは2人の医師から同様の話を聞き、安心して手術を受けられ、今は大変元気です。

 もう1人は、他院で提示された治療に迷い、セカンドオピニオン目的で来院されました。

 元の主治医の治療方針と私の見解は違いました。しかし、この方は元々の主治医の先生を気に入っており、あれだけ親身になって治療をしてくれる先生はいないとおっしゃられました。

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森大祐

森大祐

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

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