時間栄養学と旬の食材

【ロブスター】にはエネルギー、酵素の生成に必要な「セレン」が豊富

欧州では6月が旬

 主に北アメリカ、フランスのブルターニュやノルマンディー、地中海西部が産地のロブスターはザリガニの仲間。大きなハサミが特徴で、淡水にいるザリガニと比べて海に生息している点が異なるため、味も違います。

 一般的に出回っているロブスターはアメリカ大陸沿岸で取れる大ぶりのアメリカンロブスターと、ユーラシア大陸沿岸で取れる弾力のあるヨーロピアンオマールが主流でしょう。ロブスターは英語圏の呼び方で、フランス語ではオマールと呼ばれています。オマール海老という名前の方を聞き慣れている方もいるのでは?

 近年、養殖も盛んとなり、年中食べられることが多いロブスターですが、アメリカンロブスターは年に2回、4~6月と12~1月、ヨーロピアンロブスターは6月が特に旬とされているそうです。旬の時期のロブスターは脂が乗っているうえ、身の締まりが良くおいしいと評判です。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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